Last-mile Delivery

与太話アンド Assorted Love Songs

ちょい悪おやじがきらいだ

ちょい悪おやじ という言葉を耳にすることがある。 でも このちょい悪おやじ という言葉が好きじゃない。というより それが想定するところのある種のステレオタイプというか それにまつわる雰囲気とか そういう風に自称する輩があんまり好きじゃない。

 

そもそも ちょい悪おやじとはなんだろうか。 年齢の割に法令順守の精神が低いひと ということになるのだろうか。ついでに ちょい悪の “悪” の部分の多くは女性に対してのものではないだろうか。 つまり 年齢の割に性的モラルの低い人、あるいは年齢の割に性欲、性的関心が強いひとなど。

 

ふりかえって なんでこの言葉というか そういう人物を好ましく思わないかだけれど たぶん 自分を悪というか少し規範から外れたものとして自称=自己肯定することが 好きではないのかな。 あるいは むかし ちょい悪な同級生や周辺の連中が怖かったこと。 性的な部分でいうと ちょい悪おやじのように やりたいけどできなかったこと。ちょい悪おやじのようにモテなかったから などかな。 なんだか情けない話になってきたな。 ただのひがみかもしれない。 

 

昔、若かったころ、 ある青い目のおやじが おれたちはDirty old man と言っていたことを思い出す。 このDirty old manを自称するなかには 自虐というか反省(自省)が含まれていると思うが ちょい悪にははないな。 むしろ肯定感たっぷりだ。 

 

さて もし ちょい悪の 悪の部分が性的なものだったとしたら それは スケベおやじ と言い換えられるかな。 もう少し高齢な場合は スケベじじい とか エロじじい とか。 これなら分かる。 説明不要だ。 そして肯定感もない。 自分をして おれは スケベおやじ だ とか エロじじい だと 自慢げに言う輩はそう多くないだろう。 だからちょい悪おやじを自称するのはやめてくれ。