Last-mile Delivery

与太話アンド Assorted Love Songs

君にお茶を運ばなくちゃ

妙齢の女性と午後の浜辺にいた。その女性が “お茶を飲みたい” という。そこでおれはお茶を売っている店をさがすべく歩き出した。しかし周りにそれらしき店はない。 浜辺には見当たらないので おれは浜から出てゆく一本の道を見つけてそこを歩いていった。しばらくすると道は浜辺を離れ、やがて道は両側を松で囲まれた 古い街道のようになった。その暗い茶色の泥の道をおれはとにかくひたすら歩いて ようやくかなたにお茶を売っているような店を2軒見つけた。

迷ったがそのうちの1軒の店に行くと、しかし 店の前には同じように何かを買いにきた子供たちがたくさんいて たいそうな行列である。なんだか つき がないなと思いつつも 行列の最後尾について、順番が来るのを待った。そしてずいぶんと時間がたったのち、ようやく自分用含めて二つのお茶を手にすることができた。

そして来た道を引き返したのだが 途中でのどが渇き、買ってきたお茶を まあいいだろうと思い、二つ両方から少しずつ飲んだ。そうして待たせては悪いと思い おれは走り出し、また さらにお茶を飲んだ。妙齢の女性がいる浜辺にはなかなかつかない。 走りながら “自分はなぜこんなことをしているのだろう どうせ間に合わないのに” といった思いが浮かぶ。 そんなことを繰り返しているうちに ふとカップを見るともうお茶は半分以上なくなっていた。

ずいぶんと長い時間がたったのち ようやく松の並木の街道が切れて、視界がひらけ浜辺のようなところにでた。もう夕陽もずいぶんと傾いていて、あたりに人気はなく、過ぎた時間の長さを思い、ああ こんな時間まで お茶を待っているわけないなと思い しかも カップを見ると もうお茶は2割くらいしか残っておらず なんだかとてもむなしく、悲しい気持ちなった。そこで目がさめた。 

ちなみに夢に出てきた 妙齢の女性は現職の有名な政治家だったような気がする。 もちろん知り合いでもないし、特別な感情も抱いていない。この夢をどう判断したらよいのだろうか。