このブログを書き始めた動機の一つに、日々少し文句を言いたい事を正直に書く場所が欲しいということがあった。 自分と意見や考えを異にする人などに対して一方的に文句を言うことは 決して正しい姿勢とは言えないのだろうけれど、自分の考え方や物のとらえ方を吟味するという意味で、自分にとっては意味があると思うことにした。 これも免罪符を自ら持ち出しているわけだけど。
そんな中で まず第一に書いてゆきたいのは 外国語(英語)とかグローバルとかいった事柄に関連すること。 ネット上でそういった関連の記事を眺めていると 外資系コンサルタントなどといった肩書を持った人々が各種アドバイスをしたり 経験をシェアしている。 そのなかで自分の(まあ狭い、偏った)経験に照らし合わせて これは違うのでは とか 人をミスリードしてはいけないとか、腹立つなあと思ったことについて書いてみたいと思う。 カテゴリ的には たぶん、
・使えない英語 通じない英語
・異文化への対応 多様性の対応
・謝ってはいけない
・など
記念すべき最初の ヘイトな感じの記事としてはこれ。 某外資系コンサルタントと名乗る方が海外、外資系企業への転職紹介サイトに載せている記事を以下に引用します。
“ コンサルティング業を営んでいた頃、日本が朝になると日本のクライアントからメールが入ってくるのですが、アメリカは夜。メールにすぐに答えると「この人は夜間でもメールを読んでいる。すぐに返事してもらえる」 と思われるので、夜間には読まない、読んだとしてもアメリカの朝まで返信しないようにしていました。人間、「あたり前」になってしまうと「あたり前」に事が進まないとイライラしてしまうもの。「あたり前」と思わせない工夫も必要ですね。
私がアメリカで長年、使っていたコーヒーカップには、こんな標語が。
Your lack of planning is not my emergency.
(そっちが無計画だからといって、こっちのお尻に火がつくわけじゃない。→ なんでアンタの無計画のせいで、私がせかされるわけ?冗談じゃない。)
クライアントや上司には口が裂けても言えないですけどね…“
引用 終わり
言いたいこと、よく分かる。 そうやって Your lack of.. で相手の困っていること、問題を 切り捨ててしまうのは簡単だ。 気持ちもよいかもしれない。 でもそうやって 文句を言っている自分が ある日逆の立場になることもある と思う。 そうなったとき どうしてもらったら助かるか。 ということを考えたら、そう簡単に上司などの要求をはねつけることはできないはずだ。 ここでは そういう 想像力あるいは思いやりが欠如している。と思う。 人に起きることはある日 自分にも起きる と思うこと、それを心がけて仕事したほうがよいのでは と思っている。 (だからそういう言葉は慎んだほうがよい) ついでに言うと人と違うことをしないと競争力は得られないはずだ。 オーバーナイトであるいは昼夜 即レスポンスを返すことで他社と差別化できる部分もあるのではと。
ついでにもう一つ、“お客様は神様です” で対応するのが日本式だった。 たぶん。 メイドインジャパンへの信頼や日本企業への信頼は日本人 あるいは日本企業の持つそういう不文律のなかで築かれていると思う。 お客の問題は自分の問題である。 という まさに Your lack of planning is not my emergency の対極にある姿勢だ。 そうして自分たちの大先輩たちはそうやって働いて今の日本を築いてきた。 そういう信頼は外国にゆくとよく分かる。 そしてそれに助けられることは多い。 有形無形でそれらは存在する。その感謝を忘れないようにしたいと思っている。 だからこういうことを吹聴するのは 少なくともそういう先輩諸氏にたいする敬意を欠いている。
いやしくも日本人向け転職サイトで こういうことを平然と言ってのけるのは正しくないと思う。 それを読んだ若い将来ある日本人が
“ああ そうか アンタの無計画のつけは僕には関係ないのだ という考えでよいのだ”
なんて心のどこかで思うようなことになってしまったら それは国益を損ねるのではないか と思うのは少し極論かな。