Last-mile Delivery

与太話アンド Assorted Love Songs

南アの思い出から無学の連鎖

なぜか突然 パタパタ という古い曲を思い出しネットで調べてみるとそれはミリアム マケバという歌手が歌ったもの。彼女は南ア出身とのことを知った。もちろん南アのことなどよく知らない。アパルトヘイトマンデラのことをぼんやりと思い出すくらい

で南ア(南アルプスではなく 南アフリカ)は中東駐在後すぐに出張に行ったところだ。まだ中東そのものにも慣れていないときだった。ケープタウンから風景を伝えたくて家に電話したら夕食中でさほど歓迎されなくてがっかりした思い出がある。その時見た風景も覚えていて自分がこの先ここで何年やってゆけるのかと不安になった。それがもう10年前だ。
かの地では主に白人と面談したり酒を飲んだりした。そこで柄でもなくアフリカの白人のことを少し考えた。この人たちのアイデンティティというか自分をナニジンと思っているのか 帰属意識があるのか など。もちろんおれにはわからないし 聞いてみるわけにもゆかない。南アの白人は英語だけ話すと思っていたが アフリカーンスという言葉の存在も知ったのだ。おれがあった白人は普段はアフリカーンスで話していると。

中東勤務時代の上司はたしか国籍は確かベルギーだったけど生まれと幼少期はルワンダで過ごしたと言っていた。ある長い休みの前 休みはどこで過ごすのときいたら ルワンダに帰る とても楽しみにしている と聞いて若干の違和感を感じたことを覚えている。しかしルワンダがいわば彼の故郷である。自分の世界は狭いなとおもった。その後この人は中東を去り奥様の故国であるカナダに移住した。 

ある国への帰属意識や故郷意識を持たない人間はたくさんいると頭では理解しているけれど おれのようなニホンジンには感覚的には理解できない世界だ。一方で事情により帰属や故郷意識を持ちえない人もいるのだろう。中東の出稼ぎパキスタン人は多数カナダを目指す。 あのカルロスゴーンも結局出生地であるレバノンに行き着いた。彼の場合は他に行くところがなかったということかもしれないが。